私とコーヒーの出会いは、小学生の頃まで遡ります。

祖父が当時珍しかったサイフォンの器具を頂いてきたと自宅に持ってきたのです。

さしずめ、理科の実験道具か何かと思いましたが、それはなんとコーヒーの抽出器具と聞いて、家族が皆驚きました。


それまでの我が家のコーヒーとは、インスタントコーヒーに粉のミルクと砂糖を入れて、特別贅沢な飲み物だと思っていましたが、本物のコーヒー豆を挽いた粉をサイフォンに入れて抽出する様子は、正にマジックとしか思えませんでした。

そのとき飲んだコーヒーは、別の飲み物にしか思えないくらいの美味しさ。

 この記憶から漠然とですが、いつかこの世界に憧れを抱き始め、様々な人との出会いによって、憧れの世界からいつか現実の世界へトライ出来ないかと思い始めました。

コーヒーを淹れる仕事にも魅力がありましたが、生豆を焙煎する過程で様々な味の変化があることがわかり、こちらの仕事のほうが徐々に魅力的に思えてきました。

人との繋がりとは不思議なことに、私が想いを口にした言葉から人を介して今の師匠にたどり着くことができました。

師匠は女性がロースターという仕事に就くこと自体考えられなかった時代から今に至るまで、大変な努力をしながらもその技術の向上や新たな探求心・行動力をもって珈琲焙煎の質の向上に情熱を傾けてきた方でした。そのことに感動し、私も少しでも多くその技術を習得しつつ、沢山の方にそのコーヒーのすばらしさを広めることが出来ればと思い、沢山の繋がりをもった方々のお力をいただき、今開業するまでに至りました。
自家焙煎屋 はらだ珈琲 埼玉県羽生市下手子林2025-1
営業時間 10:00~18:00 TEL 048-506-0778
営業日 月・火・金・土・日曜日